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10月の音

そろそろ年末の足音が聞こえてきた。でも、自分の中からは何も聞こえない。
音が聞こえないのは怖いものだ。
あたたかいお茶をいれて、毛布を被って、よわいこころとからだを抱えて、絶望を醸して。
それでも呼吸をつづけること、信じること、待ち続けること、聞き逃さないこと。
10月ノートに書き留める、幽けき声。

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