2023年8月の日記
20230801 むしゃむしゃぼそぼそ
昨日に続いて外での仕事。昼は仕事場近くのカレー屋でナンをむしゃむしゃ食べる。帰宅して、夕飯に昨日買った食事パンの残りを食べる。しばらくパンを食べなかった反動か、パンが美味しく感じられる気がする。パンを食べる擬音は「むしゃむしゃ」が合う。またはやる気のない「ぼそぼそ」か。
20230802 カウンター
コロナに罹って以来、半月ぶりのバーへ。小一時間だけカウンターに座って、お店の人と常連さんの話をぼんやり聞いたり、話したり。ようやく、誰とも話したくないモードから、マイペースで話せる人となら会いたいと思えるようになってきた。
20230803 ウキウキニコニコ
朝からZoom打ち合わせ、その後歯医者に行き、そのまま前から行こうと思っていた原画展を見に行く。原画の緻密さ、繊細さ、造形の美しさ、そして命のかけ方よ。併設のカフェで休憩し、おまけの小皿付の可愛いコラボメニューを注文したのだが、こちらがウキウキしているのが伝わっているのか、接客してくれるスタッフさんがニコニコしてくれて和む。
20230804 モヤモヤ
なんとなくモヤモヤして落ち込みがちな日。夜遅くにZoom打ち合わせがあり、その前に夕飯は済ませていたがそのまま寝る気になれず、ちょっと飲む。このまま、コロナ後遺症で声が鼻声のままだったなら、私はどうすればよいのだろうか。まあどうにもならないのだが。昨年罹った人は回復したと思えるまで3ヵ月ほどかかり、しかも声はもう完全には戻らないと思う、と言っていた。心配してもしょうがないことではあるけれど、途方に暮れる。
20230805 無理がない
洞爺のミアキさんの作る服の展示受注会が行われている、横浜のUtopianoさんのアトリエへ。洞爺に行ってもタイミングが合わず会えていなかったミアキさんとは5年ぶりくらい。白い壁に掛けられたリネンの洋服たちは、パターンの作成から縫製まですべてミアキさんが1人で作り上げたもの。存在感のあるアンティークリネンのワンピース、形が素敵なブラウスなど色々試着させてもらったが、たっぷりとして着心地の良い黒いスカートを1枚オーダーさせてもらった。
誘ってもらって、夜の打上げにちゃっかり参加。Utopianoさんおすすめの、エルダーフラワーシロップの入ったモヒートが美味しい。展示に参加されていて今日はハーブティーを出してくれたLabo Savoryさんとは初対面だったけれど素敵な方で、この4人で話している感じがまったく無理のない時間だったことがとても嬉しい。
20230806 ご報告
先月藤沢に行った際におすすめされて買った活性にごり酒をあける。もう少し元気になってからの方がいいかなとも思いつつ、ずっと気になっていたので。同じものを買った知人は、開けたらかなり活発に酵母が動いたらしいので噴き出し覚悟で開けたが、全然噴き出さなくて拍子抜け。藤沢の蕎麦屋で食べた板わさが美味しかったのを思い出し、少し良いかまぼこと塩辛を用意した。味の感想を聞かせてねと言われていたので、飲みながら知人に報告メール。
20230807 魚の肴
仕事して、地元駅に辿り着くと21時前。スーパーで物色していたらお刺身が半額になったので、かつおのたたきを買って帰る。昨夜の残りの日本酒で晩酌。日本酒だとやっぱり魚が食べたくなるな。
20230808 後遺症か否か
相変わらず朝に起きられない。いろいろな面で早寝早起きが良いとわかっているのに。これもコロナ後遺症かもしれないが、その前からずっとそうだった気もする（多分そう）。鼻声はちょっと改善の兆し。とはいえ、歌ってみてはいないから、歌にどう影響がでているかが怖い。
20230809 リセット
仕事帰り、遅くにバーへ。外での仕事帰りに立ち寄る、というのは久しぶり。自宅で仕事を終えて飲みに出てまた自宅に帰るというよりも、外で仕事して家に帰る前にリセット、という感じっていいなと思う。
20230810 歯と食と
歯医者へ。先週久しぶりに行ったのは痛む箇所があったからだが、それは虫歯ではなくて知覚過敏だったので薬を塗ってもらい、歯石クリーニングで数回通うことに。それにしても医療費が高い。前回はレントゲンも撮ったら4000円超えだった。
歯医者帰りに寄った八百屋で傷みかけのいちぢくが格安で売っていたので連れて帰ってワインのつまみに。枝豆も茹でて塩をたっぷり振ってつまむ。歯が健康だからこそ美味しく食べられるわけで、大事にしなくては。
20230811 赤い日
恒例の暑気払い3人会を中華屋で。金曜日は紹興酒が半額で、飲める2人でボトルを頼んで飲んで結構酔っ払った。2軒目はしごしたバーで出口と間違えて壁に向かってしまうくらいには。珍しく赤いシャツを着ていて、バーでスイカのカクテルを頼んだら、オーナーに「服もスイカ色ですね」と言われる。紹興酒も赤かったし、今日は赤い日。
20230812 お盆ぽい
リトルコひらまさんの参加する展示を見に、さいたま新都心まで。以前十条に住んでいたときに仲良くしてもらってライブをよくやらせてもらったリトルコだが、移転した後の近年は彼女の展示のときくらいしか会えておらず、それもコロナの影響で数年間があいていたので、会うのは4年ぶりくらい。帰りは一緒にギャラリーを出て、昼飯を食べ損ねていたという彼女とかるく夕飯を食べながら久しぶりに話せた。
帰宅すると知人から近所での飲みのお誘いがあり、再びいそいそと出かける。とくに旅行も帰省もないお盆だけれど、昨日から思いのほかお盆っぽい。明日は仕事しよ。
20230813 強い雨
台風の影響か、強い雨がたびたび降ったり止んだりの日。夕方、近所の友達の店に顔を出す。最近トラブルに巻き込まれていてちょっと大変な状況なのだが、このところは行くと必ず同じように心配した友達や常連さんがいて、愛されているなあ、としみじみする。思わず、事態を憂いたツイートをしたらいつになくリツイートされたりいいねが付いているので、興味本位の人もいるにせよ皆気を揉んでいるのだろう。
しばらく喋って店を出るとちょうどまた雨が降ってきて、ほどなく土砂降り、あっという間にサンダルがびしゃびしゃになった。早く事態が落ち着くように願う。
20230814 夏の終り
夕方歩いていると、ふと夏の終りのような気配がした。まだまだ、と思っていてもあっという間に秋は訪れるのだろう。銀行でマンションの更新料を振り込み。Ōのなつこもエッセイに書いていたけれど、ほんと更新料ってなんなんだ、とぼやく。
夜、久しぶりに戸島（R）と電話。そろそろ夕飯でも作るかなと思っていた頃にかかってきたので、調理するのはやめて豆腐とか漬物とかチーズとか適当なものを出して、ジンのソーダ割を飲んでつまみながらだらだら喋る。気付くと日付が変わっていた。
20230815 勘どころ
カスタードクリームを炊く。たぶん、20代前半にカフェで働いていたとき以来。しかし量って混ぜて炊けばすぐできるのだった。結局、やるかやらないかだけなのだ。ただし、勘みたいなものは無くなっている。
20230816 たからもの
午前、午後とオンラインの打ち合わせ。1日に2件かあ、と気が重かったけれど、1日にまとめてやってしまえた方が逆に楽かもと気付く。
夜、久しぶりに曲が浮かんできて、ピアノ（キーボード）を弾いた。懐に仕舞っておいて、そっと取り出して眺めるみたいなイメージ。
20230817 70％
朝起きると湿度が70％を超えていた。寝苦しいはずだ。慌てて除湿器をつける。
髪の生え際が白髪で真っ白になる夢を見る。とくに衝撃はなく、ああ、ついに、という感じだった。現実に起きてもそんな感じかもしれない。
20230818 油
気になっていた「ミニマル料理」という本を買ったので、載っていた茄子の醬油煮を作ってみる。調味料は醤油と油だけで、あとは水を加えて煮るだけなのだが、美味しい。驚いたのは油の量で、ふだん自分では絶対入れない量。油も調味料なのだ、と実感する。
20230819 検索
昨夜、近所の友人が数日旅行ということで、ハムスターを預かった。餌と水替えを1日1回、あとは放っておいて平気、昼間はだいたい寝ていて、夜は回し車を回したり動き回ったりする、とのこと。暑いのが苦手ということで、室温だけ気を付けてほしいとのことだった。連れられてきて餌をあげたとき以来、夜中まであまり動かないので心配していたが、真夜中ゴロゴロと車を回す音がしてほっとする。
しかし、「ハムスター 水飲む時間長い」「ハムスター 体をかく」「ハムスター 餌残す」とか、心配で何かとすぐ検索してしまうのだった。
20230820 怪我の功名
今日もカスタードクリームを炊こうとして、全卵に砂糖を入れたところではっとする。全卵じゃなかった、使うのは卵黄だけなのだ。がっかりしてどうしようかと少し迷って、急遽蒸しパンを作ることにした。そして、蒸しパンができてからあらためてカスタードを炊く。怪我の功名のような蒸しパンは結構美味しかった。
20230821 ロス
夜、旅行から帰宅した友人がハムスターを引き取りに来て、数日ぶりにひとりの夜。とくにうるさかったわけではないけれど、小さな生き物の気配があって、常にそれを気にしていると、たった3日間の同居でも、いなくなるとぽっかり穴のあいたような気持ちになることを知った。まあしかし、それどころではない事態が起きているのだが。
20230822 気配
実は、ハムスターを預かったときと時を同じくして困ったことが起きている。ねずみ。ハムスターではなく野生の。ハムスターが夜中動くのを聞いていたら、いきなり寝ている近くの壁の中からすごい音がしたのだった。最初はわけがわからず、部屋の中に何かいる!?と思ったがどうも違って、外に面した壁の中っぽい。それからというもの毎日のように明け方になると音がする。対策をしたことのある友達に聞いて、まず食品はすべて缶にしまうこと、あとはネズミの嫌いな超音波を発する機器をつける、など聞いて実行したが、あまり効果がなさそう。とりあえずこの機に部屋の整理と掃除をすることにしたけれど、ここ数日ろくに眠れず途方に暮れている。
20230823 心労
今朝もガサゴソ。そうじゃなくても少し物音がするとびくっとしてしまうし、寝不足とストレスで体調が悪くなってきた。おなかはすいても食欲は全然ない。さすがにまいって大家さんに相談し、マンションの管理当番の人にも相談したのだが、ちょっとこの部屋が特殊なせいで、すぐの解決は難しいかもしれない。
田舎の一軒家でネズミと同居（したくないけど）している友人にSOSメールすると電話をくれて、ハッカ油スプレーとか、ローズマリーがいいと聞いたとか教えてくれた。気付いてるぞと、人間のテリトリーだぞということを主張せよ、とのこと。友人家族はもうしょうがないものと思ってあきらめて付き合っているようだけれど、その域に達する前に私は倒れるかもしれない。
20230824 くすり
とりあえず音がする場所からできるだけ離れて寝ることにしたが、小さい物音が気になるのは変わりない。なんとかそれを紛らわせたくて、イヤホンをつけてYoutubeで雨音を流してずっと聴いて寝た。少しは眠れたと思うけれど、そんな状態ではもちろん熟睡できない。相変わらずあまり食欲はないが和定食みたいなものなら食べたいなと駅前までフラフラ出かける。美味しいとは思えるのだけれど、ゆっくりくつろぐような気分には全然なれないのだった。
初めて心療内科を予約した。最速で明日の夕方だという。でも今日も眠れないかもしれない。薬局で耳栓と睡眠改善薬をレジに持っていくと、レジにいた薬剤師さんに「こういう薬は癖になりやすいので…できれば本当に最後の手段にしてほしいんです」と問われる。たとえば食品扱いのこういうものもあって…と丁寧に説明してくれたのだが、「すいませんいま、急なストレスがあって眠れなくて…とにかく眠りたいんです」と言っていたら涙がでてきた。「そうですか、いろいろ事情はありますよね」と薬剤師さん。「あ、割引のクーポンですね、はい使いましょう。お大事にされてくださいね」と最後まで優しくてありがたかった。
昨日連絡した大家さんがたぶん急いで手配してくれて、駆除をしてもらえることに決まった。まず週末に内見があり、後日作業をしてくれる予定。少しほっとしたのか、夕方少しだけソファで仮眠。睡眠薬は明日まで我慢することにした。
20230825 くすり２
昨夜は耳栓をつけたせいか少し眠れて、体調も若干回復したので、頑張って明日の内見にそなえて荷物をずらしながら掃除。あらためて自分の荷物の多さに辟易する。
夕方に心療内科。女性のお医者さんが質問しつつ話を聞いてくれた。自分のこの状態が、ちょっとおかしくなっているのかどうなのかを判断してもらいたいというのもあったのだけれど、先生の対応の感じからしてとりあえずそこまで自分はやばい状態ではないのだな、と判断。睡眠薬を少量だけ処方してもらった。初めて心療内科というものに行ったけれど、わりと普通に病院の雰囲気なのだな。
20230826 戦い
駆除業者さんの内見。いろいろ見て検討してくれて質問にも答えてくれる、誠実な感じの人でよかった。ただ、集合住宅ということや該当箇所の造りの問題で、作業自体はなかなか難しそう。あとは大きな工事になればなるほどお金もかかるので、オーナーさん次第かも…とのこと。普段は建築関係の仕事をすることが多いという業者さんに、私も実はすごいネズミ苦手なので、気持ちはわかります…と同情される。彼らはすごく頭がよくて、部屋の住人の一日のサイクルなども把握していて、人間が部屋のここにいる時間帯は違う場所に移動する、などしているらしい。そのうえであきらかに存在があるのに近くに来るということは、逆にネズミのほうが存在を主張しているのかも、という話をちらっとされる。
あとからそのことを考えていて、それってつまり…舐められてるってことだよな？と気付く。ということは、びくびくして寝る場所を変えていることは、彼らにしたらウェ～イ人間追っ払ったぞ～！みたいな感じかもしれない。ということは意地でも寝場所は変えずに立ち向かった方がいいのだろうか。そのあたり聞いとくんだった。
20230827 秋空
昨日、業者さんの帰り際に「何か工事までに…今できることってないですか？」と尋ねる。必死な私を見て、しばし彼は考え、提案してくれた。ホームセンターに行けるなら液体の忌避剤を買って、該当箇所の上のサッシをとめているネジをはずし、その穴に少しだけ垂らすといいかも、と。ただし忌避剤はかなり臭う、と。早速一番近いホームセンターに行ったが液体のものはなく、帰宅してもう少し遠いホームセンターに電話してみたが取り扱っていないということで、ネットで検索して買うことにする。今まで頑なに避けていたAmazonプライムに入れば明日届くということで仮入会しお急ぎ便で注文したら、翌日（今日）の朝にもう届いた。
懸念の臭いは、燻したような、燻製のようなもので、あまり苦にならないものだった。はずせるネジをすべてはずして、数滴ずつ流し込む。ついでに汚れていた窓の周りなども拭き掃除。久しぶりに網戸越しでない空を窓から見た。暑いけれど、秋っぽい青空。気持ちよくて、このまま窓を開け放っておきたいけれど、やっぱり今はちょっと怖いのだった。洗濯も2回して、部屋の床も雑巾がけしていたら1日が終了した。
この一週間ほど、全然違う世界に生きているような気がしている。
20230828 話せない
昨夜は件の壁に近い、いつもの場所に戻って寝たのだが、やっぱり音が聞こえてきてがっくり。あきらめて耳栓をつけて寝た。そして今日、再度忌避剤を追加で流し込み。これでまた効果が無かったら…と考えてもしょうがないので、できることをやるしかない。
夕方、戸島（R）と電話。この一連のことを話そうかどうか迷ったけれど、話したいのだけれど話に出すのも辛いというか、うまく話せる気がしなくて話さなかった。いずれにせよ数日後、この日記を読んでくれたらわかるのだ。今週末にはもう9月が始まる。
20230829 試行錯誤
残念ながら忌避剤効果出ず。就寝前にもうわかったので耳栓をつけて寝る。ここ数日は睡眠薬を服用したうえで、いろんなパターンの就寝スタイルを試している。耳栓の有無、飲酒の有無、寝る場所など。耳栓はやはり必須で、寝る場所は耳栓さえすればとりあえずどこでも大丈夫、飲酒はしないほうが眠れそう。今日は睡眠薬なし、飲酒なし、耳栓ありで挑む予定。そして今日も再度忌避剤流し込みを少しだけ。昼間からすでにちょっと音がするし期待薄であるが。
午後、再びカスタードクリームを炊く。前回は火を入れすぎたが、ようやくいい感じにできたかも。
20230830 ギター
今朝は久しぶりに結構眠れた感覚があった。寝苦しさがなかった。季節が確実に変化しているのを感じる。
毎春、大阪でライブを聴きにきてくれる漫画家・秋元なおとさんの個展を拝見しに東村山へ。ここしばらくのネズミ騒動以来まともに外出していなかったので、久しぶりに自分のペースに戻れた気持ちになる。明後日は秋元さんが来て在廊されるということで、思い切って、そのときミニライブするのはどうでしょうかとギャラリーの方に提案、いいですねやりましょう！ということに。
今回の展示では数年前のライブでの私のイメージを秋元さんが描いてくれた絵があるのだが、できるだけそれに寄せていこうと思い、帰りにいつもの美容室へ。行くと、「ところで、いつも使ってるギターケースってセミハードですか？これ要りません？」と全然使っていないから処分しようと思っているというギターケースを見せられる。今使っているケースにガタがきていてそろそろ限界かと思っていたところだったので、ぜひ！ということで譲ってもらった。
カットとカラーをしてもらいながら、ネズミ話を聞いてもらう。友達じゃない、でもこちらのことをある程度わかっている他人に話を聞いてもらえるのはありがたい。元気づけてもらって、髪もさっぱりして、空のギターケースを背負って、帰路につく。
20230831 うれしい
昨日と一転、寝苦しく、朝方目が覚めてしまってしばらく眠れず。
土曜日のライブの準備。セットリストを決める。コロナ罹患後初めて歌ってみたが、とくに影響はなさそうでほっとした。
うたいながら思う。生計を立てられるわけでもなく、頻繁にライブをしているわけでもないけれど、やっぱりうたを携えて生きていたい。本当はもうやりたくないのではないか、ただしがみついているだけではないか、と自分を疑ったり責めたりしてしまうこともあるけれど、少なくとも今わたしは、明後日うたえることが、とてもうれしい。
