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1月の音

冬の北海道は2年ぶりだった。しかし街に雪はほとんど無く、ところどころに氷が張っている程度で、ブーツはアスファルトでコツコツ乾いた音をたてた。楽ちんだけれど、なんとなくの物足りなさを感じる。

滞在最終日になって、ようやく少し積もった。あまり気温が低くないので、湿気のある、粒の大きい雪が降る。

今夜冷えたらつるつるになるね、気を付けてね、と母と話しながら、空港へと向かうバス停まで歩く。

雪は踏むと足元でキュッキュッ、と音をたてた。

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